私が野口整体を知ったころ(たぶん1985年頃)、晴哉氏はすでにお亡くなりになっていた。
早速整体協会に入ったものの、当時住んでいたところからは、一番近くの教室でもかなり時間がかかり、数回通った程度。
今では、上記の本は普通に買えるが、当時は一般書店では購入できず、整体協会の出版部門会社・全生社に電話して注文してた。
今でも上記以外の本は、全生社でないと購入できないが、インターネットがあるから、買いやすくなっている。
清水さんは講座のなかで、
「整体入門」は紹介していた。
もしかしたら「風の効用」も紹介してかもしれない。
「体癖」は紹介してないと思う。
「回想の野口晴哉」は、特に紹介してないと思う。
講座の際に本を見せた程度。
清水さんは、この文庫版が発売されたから買ったんじゃないかな。
文庫版では改題されているが、元は「朴歯の下駄」という。
彼は「朴歯の下駄」で読んでいたのではなかろうか。
「野口先生はこうだった」というエピソードは、この本から取っていたのが多かったと思う。
ネタ本だ。
別の意味で、私は、この「回想の野口春哉」をお勧めします。
天才は、彼にとって当たり前のことは書かない、言わない。
共に暮らした奥様の書かれたこの本には、本人が書かない、あるいは言わない、いろんな発見がある。
もう10数年前だが、妻の病気回復祝いに一泊温泉旅行した時は、この本だけ持ってゆっくり読んだ。
いろいろ発見があるんだなあ。