素読のすすめ、もしくは・・・
番外編:読書指南
読むべき1000冊読破のために、清水流読書法・脳トレをご紹介します。
清水さんは言う。
エラリー・クイーン
ヴァン・ダイン
アガサ・クリスティー
横溝正史
の推理小説を読むんですよ。
『犯人をあてるための、まず事件が何がどうおきてゆくかさえ読みながら先が見えてこない。
で、今まで読んできた中に、犯人を見つける証拠になる言葉や、
イベントが発生してるけど、
最後の、犯人がわかった瞬間、
「やられた、見破れねえ、もう一回最初から読んでみるか」
もう一回読んでみて
「あ、ここでわかるのか、ここでもわかるのか」
そういう脳みその使い方を、全ての古典に対してやるんですよ。
この犯人探しの感覚っていうより、今何が起きているのか、わからないまま、・・・・耐えてゆく能力ですよ。
で、わかったところはわかった。
でも、ここはわからない。
疑問点はこれ。
先にすすんでいる時、それが解決されているかどうかも確認しながら読まなくてはいけないし、そうしないと真犯人がわからない。
なおかつ、このストーリィの展開から指し示しているデータも見落とせないから、こっちの意見ではAくんが犯人みたいな書き方をしてるけど、オレはBくんだと思うんだけど、っていうのも比べながら読まなきゃいけないし・・・。
だから・・・、素読の勧め、昔の人の本の読み方は意味がわかったかどうかじゃなくて、これを全部音読させる練習でわからないことに耐えさせていたんですよ。だから全部読み終わっても、まだわからないんですよ。読書百遍義自ずから見る、という感覚をちゃんと読書でやるか、もしくは、エラリー・クイーン、ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、横溝正史、そのへんの小説を読んで、脳みそを鍛える。
わからないけど、論理が展開していくことに、頭を慣らす必要があります。それには、推理小説なんかがいいんですよ』。
とはいえ、彼らの著作は多いので、どこから手を付けていいかわからない。そこで、清水さんが勧めてくれたのは、
「エラリー・クイーンの国名シリーズ」
新訳も出てるのでちょうどよいでしょう。
物足りない方は、彼が「あれは、ちょっと難しいでしょう」と評したウンベルト・エーコの「薔薇の名前」などいかがでしょうか。