清水義久さんの師匠~今泉正光氏 2


 あなた(今泉正光氏)が前橋に「まれびと」のように現れて、前橋店を中心にして、文化人ネットワークを創出した。  

 あなた(今泉正光氏)と前橋店の時代は神話的なエピソードにつつまれているかもしれないし、周囲の人々にもたらした影響も大きいんじゃないだろうか。  

・・・・・・出版人に聞く1 「今泉棚」とリブロの時代 より

 

 清水さんの読書あるいは「知の流れ」の師匠、今泉氏。

 彼の本の並べ方は「今泉棚」と呼ばれ業界や、その他でも有名だった。

 ただ「今泉棚」として彼が有名になったのは西武池袋店のリブロに移ってからのこと。清水さんが親しく接していたのは、西武池袋店に移る前の前橋西武店時代である。(正確には西友前橋店。同じ西武系列の流れから前橋西武と表現)

 前橋時代の今泉さんは、まだメジャーになる前なので、清水さんのような一高校生にも、じっくり接することができたようです。

 清水さんが、知識吸収に柔軟で貪欲な高校生時代に、今泉さんと出会ったことで、様々な面で大きな影響を受けたであろうことは、想像に難くありません。

 

 例えば、清水さんががキリストについて語るとします。そのなかで「唐突に」R・シュタイナーの話しをすることがあります。しかし、彼の地下水脈の中では、様々な「知の流れ」が関係づけられているので、実は「唐突」でもなんでもない。彼の意識下では、歴史・宗教・思想・哲学・神秘学・科学・数学が同時に動いている。そこから、ひょいとシュタイナーが出たりすると、私たちは唐突な印象を受けるが、彼のなかでは、「知の流れ」としてつながっている。

 

 最後に、今泉さんについて書かれた本を紹介しておきます。

 清水さんについては、一言も触れてはありませんが、若い清水さんがどんな環境にいたのかを知りたい人には参考になるかもしれません。