友人Aさんと清水さんの自宅へ行ったときの衝撃は今でも忘れない。
自分の20数年で経験したことのない光景がそこにあった。時間がたって、記憶が誇張されているかもしれないが、清水さんも否定しないところをみると、大きくは間違ってないのだろう。
部屋に入ると見渡す限り、本!本!本!の“山”だった。平積にされた本が腰の高さまで積まれ、人がひとり通る幅が獣(けもの)道のように奥へと続いていた。たぶん8畳ほどの広さだったと記憶している。
図書館や本屋以外で個人の所有物でこれだけの本、これを本当に読んだのか?
呆然とする私の存在とは関係なく、二人のマシンガントーク
は炸裂していった。
唯一、記憶に残ったのが「ホワイトヘッド」「空海」という言葉だった。私にとってはあまりにも奇妙な取り合わせだったため鮮烈に記憶されたと思われる。
漏れ伝わるところでは、今はもっと本が増え、通路がまた狭くなっているとか。
*アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド
(Alfred North hitehead、1861年2月15日~1947年12月30日)
コメントをお書きください